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2009年06月17日(水)

き、き、き、き、キ・グ・ル・ミ! 

タイトルは香奈の『血みどろ』(アルバム機械的人間より)のメロディーで読んでいただけるとありがたく。いや、さっきから何故かこのフレーズが頭から離れんのです。
キぐるみ―(で、醜さを隠そうとした少年のはなし) (文春文庫)キぐるみ―(で、醜さを隠そうとした少年のはなし) (文春文庫)
(2009/03/10)
D[di:]

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ずっと読みたいと思っていた本が文庫化されたので、買ってみました。中を開けて、ビジュアルノベルという形式だった単行本版をほぼ小説形式に書き直したものだと知り、少しがっかりしたのですが。
主人公は町全体が巨大なテーマパークになった「着ぐるみの町」で生まれ育った少年、「伏見トシハル(トシ)」です。彼の町では美しい人間はパレードのスターになることができる一方、パッとしなかったりブサイクならば着ぐるみを被って「かわいく」なり、観光客に愛想を振りまくことが義務づけられています。物語は、トシがそこに暮らしていた少年時代から、外の世界に旅立つ思春期、さらに町の家族の元へと回帰していく青年期までをたどっていきます。
「着ぐるみの町」はディズニー・ランドの醜悪なパロディにも見える一方、大都市からの観光のまなざしを受け入れてテーマパークのような町興しをする、現代日本の「地方」の姿のようでもあります。実際、舞台となる世界も地名がぼかされている(例:東京→「中央」)けれど、日本であることが文中でさらりと示されています。

【More・・・】

私はダメッコ!ダリアを連載で読んでいたので、始終あのタッチの絵でシーンの情景を思い浮かべながら読破しました。元の版ではおそらくコマの中に書き文字で表されていたであろう、擬態語や擬声語、叫びは、フォントを大きくしたり改行やスペースを空けることで再現されています。うっかり、スレイヤーズ 1 (富士見ファンタジア文庫)を思い出しました。
独特の言葉遊びを多用した登場人物たちのセリフが、文字だけになると読みづらさばかり強調されてしまいます。もともと、コミック(と分類してしまっていいのかわからないけど)であってもあまり読みやすく描く人ではないのですが、絵がなくなったことで作品からスピード感が失われてしまっているように感じました。激しい展開に「うわぁ、何だこれー」と振り回される楽しみはあったのですが、もともとのビジュアルノベル版のほうが、その楽しみもよりいっそう大きいのではないでしょうか。未読ですけども。
ところで「トシ」がゲイ・コミュニティへと接近していき、しかし結局は失望して離れていく描写に、作者自身のフェミニズムに対する感情が重ねられている気がしてならないのですが、それはうがちすぎでしょうか。

オススメ度:★★★☆☆

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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 書評 D[di:] キぐるみ

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