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2009年05月21日(木)

おかしなお菓子なケーキ屋さん 

『アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~』
チュ・ジフン in アンティーク~西洋骨董洋菓子店~-Welcome to the Antique! [DVD]チュ・ジフン in アンティーク~西洋骨董洋菓子店~-Welcome to the Antique! [DVD]
(2009/04/03)
チュ・ジフンキム・ジェウク

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少し前になりますが、観てきました@恵比寿ガーデンシネマ
よしながふみ原作の人気コミック、西洋骨董洋菓子店 【コミックセット】を韓国で映画化した作品。お坊ちゃまの「ジニョク」が開いたケーキ屋を舞台に、気に入った男は必ず落としてしまう「魔性のゲイ」で天才パティシエの「ソヌ」、網膜剥離でボクサーを引退して転職してきた「ギボム」、それにお目付け役としてお屋敷から派遣されてきたジニョクの家政夫「スヨン」の4人が、訪れるさまざまな人々と交流してゆくヒューマン・ドラマです。それが物語の横糸だとすれば、縦糸にあたるもうひとつの軸は登場人物(特にジニョク)の「過去」。子どものころに巻き込まれたある事件のために負った心の傷を、現在の中で肯定(回復でも忘却でもなく)してゆく手がかりをつかむまでの様子が、ドタバタしたコミカルな展開の中で描かれていきます。

【More・・・】

原作は短いエピソードがいくつも続いていく形式なのですが、なるべく多くの話を忠実に映画に盛り込もうとする意気込みを感じました。原作を知らない人は単体で、知っている人は「あ、これってここの話だ!」と見つけながら楽しめる、一粒で二度おいしい作品に仕上がっています。
また、ジニョク(原作では橘)役のチュ・ジフンとソヌ(原作では小野)役のキム・ジェウクが、写真で見たときはイメージと全然違って期待薄だと思っていたのに、作中ではちゃんとキャラクターになりきっていて驚きました。とくにキム扮するソヌは、回想シーンの高校生時代を除いて小野とは全然外見が似ていないのに、小野の雰囲気を体現していて、いい意味で期待を裏切られました。逆に言うと、残りふたりは微妙だってことなんだけど。
極力原作に沿いつつも、舞台が日本から韓国に変わっても自然になるように、ところどころディテールを変更しているところも、面白かったです。以前テレビドラマ化されたときは、小野をはじめとする登場人物たちの関係を規定する重要な要素となっている同性愛が脱色されてしまったと聞いていたので(観てません)、それがきちんと残されていたのも高評価でした。コミカルな映像も楽しかったし。

だからそれなりに面白く観ることはできたんですが、満足かといわれれば、Noと答えざるをえません。何でかというと、うーん、上手くことばにできないんですが…そう。

速すぎる。

最初から最後までひたすらドタバタしているので、息をつく暇がないのです。
原作でも作中人物はそれなりに緩急ある時間を過ごしていますが、白の多い線の細い絵柄や表情だけのコマなどによって、読者にはキャラクターのドタバタをしみじみと見下ろす視点が与えられています。そうした二つの視点が、登場人物がふっと息をつく場面で重なり合い、そしてまた離れていく。いわば、キャラクターにとっての速い時間と、読者にとっての緩やかな時間という、二重の時間が流れていて、そこが作品の大きな魅力となっています。
原作のそういうところが好きだった身としては、映画はあまりにスピード感がありすぎて、良さを殺してしまっているように思えてならなかったのでした。かなり目いっぱいにエピソードを詰め込んでいたので、仕方ないのかもしれませんが。

しかし私は、原作好きゆえに目を曇らされてしまっているのかもしれません。橘でなくジニョクであるならば、過去のトラウマからケーキが食べられないくせにクリームやイチゴがセクシーな女性に見えてしまう(ケーキを女の子が買いに来る→ムフフ、という心理を表現しているのだと思います)コミカルなジニョクであるなら、あるいはこの「速さ」は自然なのかもしれません。原作のイメージに引きずられて、公平な評価が出来なくなってしまっている可能性はあります。
けれど、ほとんど原作そのままの映画化という「ファンサービス」の要素を多く持つ作品を、原作とは切り離して評価しろっていうのは、ちょっと難しいよね。って、これは言い訳か。

オススメ度:★★★☆☆

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テーマ : 映画館で観た映画 - ジャンル : 映画

タグ : 映画評 アンティーク ミン・ギュドン チュ・ジフン キム・ジェウク よしながふみ

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