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2008年11月30日(日)

続々・これは帰郷ではなく旅行なのだ 

まだまだ引っ張るよ~

■黄山
上海から汽車に乗って杭州へ。そこからタクシー…と思ったのですが、値段があんまりにも高かったので(交渉苦手)、あきらめて高速バスに乗りました。市部を抜けて景区に入り、タクシーに乗り換えてロープウェイの乗車口まで運んでもらいます。運転手のお兄さんに「え、今から登って山中に泊まるの?しかもコテージじゃなくてホテルに?同じ金で麓のホテルに2週間泊まれるっての、割にあわねーw」とかあざ笑われましたが。うん、ぶっちゃけ私もそう思うんだけど、いまさら変更しようがないんですってば。

ゴンドラに乗り込み、山の中腹へ。年に十数人は死者が出るといわれる最凶の観光地、黄山に到着です。といっても、山道はきちんと階段状に整備されていて柵も設けられているので、最近は言われるほど危険ではないんじゃないでしょうか。
普通の人ならば。

私:「か、階段は敵だ…
友:「階段は友だち、怖くない!」
私:「貴様は、友だちを踏みつけるというのかっ!」

えー、階段は敵ですが手すりは友だちです。がっちり手をとりあって歩きます。

【More・・・】

その晩は山中で宿をとり、翌朝荷物をホテルに預けたまま頂上に登ります。健脚なら5時間くらいで踏破できるコースを、あちこちで写真を撮りながら…
もとい。写真を撮っている友人たちを横目で眺めながら、7時間くらいかけて回りました。え、私?カメラつき携帯を預けた荷物の中に置き忘れたもので。おかげで、黄山の写真は1日目に適当にパシャッとやったこの1枚しかないです(馬鹿)
しかも霧で何が何やら
その後、ホテルに戻って荷物をとり、帰りのロープウェイに乗ろうとしました。

従業員:「今日の営業は終わってます」
私:「へ?!16:30までじゃなかったんですか?」
従:「16:00までです。これから下山されるなら歩いて降りるしかないですね。オススメしませんけど

観光ガイドには確かに16:30までと書いてあったはずなのですが、急な変更があったのかそれともガイドが間違っていたのか。このとき16:10。この融通の利かなさ、さすが中国だ!
もう1泊することも考えたのですが、この日の夜にすでに帰りの寝台車を予約してしまっていたので、そういうわけにもいかず。暗くなるのに備えて懐中電灯を買い込み、徒歩で下山することにしました。

店員:「悪いことは言わないから、とっとと宿探しなさい。18里(約9キロ)はあるよ!」
私:「って、言ってるけど」
友:「9キロ?それなら歩ける!」

ホントかよ。
ちなみにこのとき買った懐中電灯に入っていた電池がコチラです。
右は比較用のPanasonic
PenesamiG
翌朝取り出してみたら、すでに液漏れしてたのはご愛嬌。

というわけで、夜の山道を歩き始めたのですが。真剣に、遺書を残してこなかったことを後悔しました。というのも、黄山はロープウェイより上の部分はかなりきちんと整備されてるんですが、下のほうは通行者も少ないためか柵がなかったりする部分も結構あるんですね。しかも、道の左右は断崖絶壁です。崖の下からは、滝の落ちる音が聞こえてきます。昨夜からずっと降り続いている雨が、ちゃちいレインコートなど存在しないかのように、容赦なく全身から体温を奪っていきます。そんな中、懐中電灯で照らされた足元以外何も見えないまま、どこまで続くかもわからない下り階段を、えんえんと下りていくわけです。やはり夜道は危ないらしく、現地で働いている人すら誰一人通りかかりません。世界は今、私たちだけのものです。
♪雨、雲、泥、傘、雷、独り、水たーまーりーーー (ジョーカー/THE BACK HORN イキルサイノウ
そんな状況下でひたすら歩いてるとね。

発作的に、身を投げたくなってくるんだよ★
みんなも試してみてね!
(嘘です。大変危険なので、よい子は決してまねをしないでください)

寒いし、疲れたし、足元は不安だしでもう半泣きなのだけど、いまさら「大丈夫。歩ける?」とか聞かれたところで、道も半ばなのだから歩けなくても歩くしかないわけですよ。しかも、メンバーの中で一等非力で運動神経のぶった切れている私を気遣って、すでに周りの人間が荷物まで持ってくれているのです。一番身軽なくせに、私が真っ先に弱音を吐くのは筋が通りません。何より、プライドが許しません。ええ、文句も言わずに歩きましたよ。3時間くらい。
そして…
♪ただいま、おかえり。遠くに、家の、灯かりーーー

私:「灯かりだ、登山口の詰め所の灯かりだー!」
友:「生きてる、俺ら生きてるよ!!予定より早いくらいだし、これなら汽車も間に合うな」

もうとっくに門を閉めて退勤モードだった詰め所のおじさんを扉がんがんたたいて引っ張り出し、事情を説明してタクシーを呼んでもらいます。
が。
山の中なので、タクシーが到着するまでに1時間近く。ふもとにも荷物を預けていたのでいったん預かり所に寄ってもらい、そこから市部まで飛ばしていただいたのですが、案の定発車時刻には間に合いそうにありません。

友:「仕方ない、どこかにホテルを取って朝一番のバスに乗ろう」
私:「何のために、あんな思いして降りてきたわけ…」
友:「ほ、ほら。寝台券は硬臥(ボロい方)しか買えなかったし、寝返りも打てない狭い車内より、シャワーも浴びられてちゃんとしたベッドで寝られる方がいいじゃん。結果オーライだよ!」
私:「それ、山降りなくてもできるっつーか。降りるにしても、ふもとからでもバスに乗れるんだから、ここまでタクシーで来る必要なかったっつーか」
友:「…………」
私:「…………」

しかも、中国でホテルに泊まるには身分証明書が必要なのですが、国内用のIDカードでなくパスポートを使うと何か特別な手続きをしなければいけないらしく、面倒がった店側に次々と断られます。数店回って、やっと泊めてくれる場所を発見。

友:「えー、なんかボロいからやだー」
私:「うるさい。黙れ」

こうして、散々な夜は更けていったのでした。なお、このあと3日くらいは筋肉痛で足に力が入らなかったのは、言うまでもありません。

■へびあし
部屋でしばらくへたり込んだのち、とりあえず遅い夕食をとろうと外へ。すると、ホテルの前に公安の車が止まっています。

従業員:「あの、今夜は外に出ないでずっとお部屋にいてもらうのじゃダメかしら?」
私:「えー…ご飯食べに行きたいんですけど」
従:「じゃ、そーっと出てって、外で公安に話しかけられても絶対ここに泊まってるって言わないでね」

お姉さん、手続きを怠ったな!

↓引っ張りすぎだと思うあなたはコチラ。たぶん、次で最後です。
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テーマ : 中国旅行 - ジャンル : 旅行

タグ : 御バカ日記 中国旅行 黄山

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