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2008年01月19日(土)

夜更けのハレンチティータイム 

本館のほうで予告してしまったので、こないだの授業後の話をしよう。まあ、みんなで飲んでいて、酔っ払いどもがエロトークに突入してしまったわけだ。酔っ払わなくても突入するときはするけど。

先輩(♂):「実際さあ、女のコ的にセックスで愛があるのとないの、どう違うわけ?」
あたし:「へ?気にしてません★」

…どさくさにまぎれて何を口走ってるんだ。バカか自分。実際のところ、答えを間違えたと思う。正しくは「あんまり興味ありません」だ。え、あんまり変わってない?
なんでも、彼は以前真剣に恋愛していた彼女とセックスしたとき「愛があると全然違う!こんなにイイのはじめて!」と言われたんだそうだ。正直言って男は誰とヤっても大して気持ちよくないけど、女のコは体の構造的に男の何倍も気持ちがいいはずだし、そのときのシチュエーションにも大きく影響されるんだろう、というのが彼の弁。
その彼女さんが正直者だったという前提に立って言うけれども、まあ人間の感覚が気分に影響されるっていうのはあるだろう。自分の好きな人と快感を共有できる(少なくとも、そういう幻想に浸れる)というのは結構大きなファクターになるだろうし、相手が信用できる人であるので余計なところに気を回さずに体のほうに集中できるだろうし、「愛」がいい影響に働くことは普通にあるんじゃないですか。よくわかりませんが。しかし「愛のない」関係の背徳感がものすごい快感もたらしたりすることも同じくらいありうる気がする。「愛」のあるセックスがいいこともあるし、そうじゃないこともあるかもしれない、としか言いようがない。ぶっちゃけ、どっちでもいい。

【More・・・】

しかし、この「男は誰とヤっても大して気持ちよくないけど、女のコは体の構造的に男の何倍も気持ちがいいはず」っていう幻想っていうか信仰は、男のコたちには結構共有されているものなんだろうか。よく聞くんだけども。それにしても、大して気持ちよくないなら何でそんなにヤりたがるんだ?
そういえば森岡正博は、男はみんな「不感症」なのではないか、そして自分よりずっと深い性感を持っている女に嫉妬しているのではないか、と書いていた。
感じない男 (ちくま新書)感じない男 (ちくま新書)
(2005/02/08)
森岡 正博

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一方北原みのりは、AVとかによくあるように女が男にイカかされて頭の中が真っ白になるなんて、あんなのは幻想、とばっさり切っている。
フェミの嫌われ方フェミの嫌われ方
(2000/07)
北原 みのり

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あたしは正直、北原さんに一票。男になったことはないから比較など出来ないし、しようとも思わないし、個人差もあるとは思うけど。

さて、この「信仰」がどこまで事実かとは別に、あたしにはそれをどうしても受け入れがたい理由がある。たいていの場合、とっても薄気味悪いおまけがついてくるからだ。曰く、女が男とは比べ物にならないような快感を手にするには、男に「開発」されなければならない。そうやって女に「女の悦び」を与えてやれるのが、一人前の男である、と。「男としての快感」は、女をイカせられる自分への欲情としてナルシスティックに形成されることになる。実はあたしも、上に書いたようなことを言ったら「それは『開発』されてないんじゃない」と、言われてしまった。
自分のカラダのことを、自分がよく知るには時間と手間がかかる。その過程のことを「開発」と呼ぶならばそれは存在する。けど、何も男に手ほどきしていただかなくたっていいわけだ。むしろ男が変な使命感を負って介入してくると、女はそれに合わせなきゃなんて思ってしまって、逆に本人の感覚を押さえ込むハメになったりする。結局は、男が達成感を得るために女が奉仕してしまいかねないわけだ。元も子もないうえに、心から気持ち悪い。

田中美津は著書の中で、女が「不感症」のレッテルを貼られることを恐れて、男とのセックスでの膣の感覚こそを最高の快感にしなければいけない、というルールを内面化して男にオルガスムを譲り渡してしまう過程を、まさに書いていた。
いのちの女たちへ―とり乱しウーマン・リブ論いのちの女たちへ―とり乱しウーマン・リブ論
(2004/11)
田中 美津

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田中さんは、男に喜んでいただくためではない<あたし>のオルガスムを探求しようとする。その気持ちもわからないではないのだけど、深海魚はどっちかっていうと「不感症」上等!のほうにいきそうだ。「未開発」で結構。こう見えていろいろやることあるもんでね、そっちまで手が回らんのですよ。そこそこ以上のものは得られたらそりゃラッキーだが、わざわざ求める気にならないや。

なんだか、語ってるのか、喧嘩売ってる(主に運営側に)のか、本の宣伝をしているのかよくわからないことになってしまったけれど、本館で書いた「興味深い」ことはこんな感じだ。
ちなみにタイトルは
午後のハレンチティータイム―男を知らないサチコ&百戦錬磨マイの最強エロトーク午後のハレンチティータイム―男を知らないサチコ&百戦錬磨マイの最強エロトーク
(2007/11/28)
竹内 佐千子

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からいただいた。今日書いたようなテーマを取り扱っているうえに面白いので、結構オススメだ。まあ、題の通りハレンチだけどw
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【編集】 |  11:45 |  『セックス、哲学、ロックンロール★』跡地  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

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