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2007年11月25日(日)

女のコものがたり 

小学校時代の友人と、久々に会っておしゃべりした。彼女は工学系の学生なっていた。バリバリの理系である。どうだカッコいいだろー(おまえが威張るな)
女は二人でも寄れば姦しい。話はどんどん膨らんでいく。

「帰りが遅いと、親が『女のコなのに』って怒るんだよ」
「ぼかしてるけど、明らかに『男と遊んでたんでしょ』っていう責め方なんだよな。そんなことない時でも」
「一緒にいた人全員の名前と住所と電話番号まで聞かれるんだけど」
「あたし、それがウザイから常に場所とか同行者をごまかしてしゃべる癖がついた」
「そのわりに、『親戚のだれだれが結婚したけどアンタどうなの』とかは言ってくるんだよね。遊びにも行けないのに、どうやって結婚相手なんか見つけるんだっつの」
「『結婚するまでは親がアンタに責任を持たなきゃいけないんだから、ちゃんと責任をとってくれるダンナ様を見つけろ』ってね。いいトシして、自分の人生の責任さえ親だかオトコだかにとってもらうって、あたしどんだけ無能だと思われてんだ」
「つか、別に結婚なんてしたくねー」
「はは、言えてるー」

【More・・・】

あのころ友達を呼び捨てにできないくらい内気だった二人は、どちらもわざと低く抑えた声と男ことばでしゃべる女のコに成長していた。彼女はスカートと化粧を拒否する。あたしはリボンをたくさんつけてタバコを吸う。
やがて彼女は、「女を理系の学校に行かせてやるなんてめったにないことなんだから、感謝しろっていわれた。子どもを、じゃなくて女を、っていうのが意味わかんねー」と、ポツリともらした。あたしはというと、昔父親に「女はどんなに優秀でも、高校くらいで頭じゃ男に勝てなくなる」といわれてから、どんなに評価されても「どうせ、息子だったらもっとよくできたはずとか思ってんだろ」と心の中でつぶやくようになってしまった。個人的には頭を使う分野で、「女だから男に勝てない」と思ったことは一度もない。勝てないのはあくまで「あたしが」バカだからだ。それでも、あたしができなければ「所詮女だから」で、できたら「女なのに」と思われてるんじゃないか、その疑念がずっとぬぐえない。

結局、「女のコだから」ということばは、あたしたちの行動を制限したり、向ける期待を差し引いたりする口実にしか使われてないじゃないか。そう感じさせられてきた結果が、今のあたしたちの姿なのだろう。「あたしは女だけど、あんたが思うような女じゃないんだ」「女のコらしい女のコに見えるときがあっても、それはたまたまなんだ。あたしは男だろうが女だろうが、好きなことをするんだ」常に肩肘を張って、そう示し続けている。
それはときどき窮屈だ。本当は、わざわざ言ったり態度に示したりしなくたって、あたりまえのように好きなことをできるのがいい。でも、世の中はそんなに甘くない。妥協して期待される「女のコ」像にあわせるか、あくまで突っ張りつづけるかの2択しかないのだ。そして、ナメられるよりは怖がられるほうがマシだと、後者のほうを選んだのだろう。
可愛くないから守ってもらえない、損な生き方だろうか。だけどね、自分で戦う気まんまんな時に「女のコは守ってあげなきゃ」と横から割って入ってくるようなヤツは、力いっぱい背中を蹴っ飛ばしてやりたくなるんだよ。

気がつけば、二人はもう家の近くまで来ていた。彼女はあたしを送ってくれて、そのまま門の前で立ち話をしていたけど、もう夜遅い。冬の夜更けは凍ってしまいそうな天気だ。
あたしたちはため息をつきながら「またね」をいった。

つくづく、「女のコ」はめんどうだ。いったい、「女のコ」ってなんなのさ。
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