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2008年10月12日(日)

読書の秋にマンガを読む 

お久しぶりです。ここんところちょっとばかり気の張る出来事が続いておりまして、一息ついたとたんに反動で動けなくなっておりました。ヤバイの。PCのスイッチさえ押せないの。「あー…日記書くかなあ」と思いたってみても、よっこらしょといすに座ったまま気づいたら3時間経過していたりして。本当に疲れてやる気が出ないときって、退屈という感覚がなくなるんですね。久々に味わいました。
…ええ、更新が止まってた言い訳ですけど、何か?

ちょうど実家に戻っていたので、ぐったりついでに妹の蔵書(マンガ)を読み漁ってみました。しばらく見ない間にコレクションがいっそう充実してて、我が妹ながら素晴らしいことだと思います。もっとも今ヤツはカナダに留学中なので、戻ってくるまではこれ以上増えないのがなんとも残念ですが。
というわけで、適当に目についたのを読む。
2週間のアバンチュール (Fx COMICS)
LOVE MY LIFE (Feelコミックス)
フリー・ソウル (Feelコミックス)
青い花 1巻 2巻 3巻 (Fx COMICS)
…なんだか変な気分になってきたので、方向性を変えることにしました。どう変な気分になったのかは、わかる人だけわかってください。
つーか『2週間のアバンチュール』やばいだろ。すごいとは思うけど、私にロリは無理でした。昔うっかり牛乳リンダ(妹の)とか水色ノート (ダイヤモンドコミックス)(やっぱり妹の)読んじゃったとき並の衝撃です。萌え絵は好きじゃないけど、別に大丈夫なんですけどね。なんだろう、ちょっと違うんですよ。色づかいが少し薄くて、線が細くて、描き手が女性のことが多い、辺りが相違点でしょうか。これで作中人物の年齢がもう少し上がればかなり好きな画風になるはずなんですが、好きな絵であるだけに幼女+エロは痛々しくて見てられません。
あ、妹の名誉のために申し添えておきますと、ヤツの蔵書には男性向けから女性向けまで、もちろん何の変哲もない少年漫画や少女マンガも含めて、かたよりなく収蔵されておりますので、決して上記のような作品ばっかりってわけじゃあないです。

【More・・・】

というわけで、選んだのはコレ。
ヤサシイワタシ 1 (1) (アフタヌーンKC)ヤサシイワタシ 1 (1) (アフタヌーンKC)
(2001/06)
ひぐち アサ

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ヤサシイワタシ 2 (2) (アフタヌーンKC)ヤサシイワタシ 2 (2) (アフタヌーンKC)
(2002/03/22)
ひぐち アサ

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変な気分からは回復しましたが、今度は死にたくなりました。
舞台は大学の写真部。怪我でずっとやってきたテニスを辞めた「芹生」と、おそらくは「さばさばしたカッコいいお姉さん」を演じようとして、得ようとしている評価に能力がついていかず「口ばっかりのイヤな女」になってしまう先輩「弥恵」のラブストーリー、なんですが…弥恵の「イヤな女」っぷりが他人とは思えないのです。ていうか、これなんて私、状態。だから彼女が周りの人をいらだたせて、自分の首も締めていく様子が身を切るようでした。ネタバレになってしまうので詳細は伏せますが、ストーリーもかなり衝撃的です。
多分、弥恵にしたって「あ、これやったらヤバイな」っていうのは、わかってると思うんですよね。けど、「やっぱりやめよう」と思いとどまるわけではなく、「それでもいい、やろう」と決心して踏み切ってさえいなくて、「あーあーあー、やばいってーのに…やーっちゃったーw」と他人事のように自分の行動を見下ろしている状態なんじゃないかなあ、と。作中に出てこない例でいうならば、「このメール、シカトしたら怒られるかなあ」なんてのから「この線路に飛び込んだら、ぐちゃぐちゃになっちゃうかなあ」まで地続きになっている、うすまった破滅願望のようなものがあるのだろうと思いました。危険を予見してはいるけど、他人事のつもりだから実際にそれが身におこると、びっくりして手に負えなくなって、さらに事態を悪くしちゃうんだよね。
終盤で彼女はある重大なことをやってしまうのですが、サークル仲間の「弓為」がそれに対して「事故みたいなもんだったんだと思うよ」とコメントするのも、そんな心理を表現しているのだと思います。

作品の雰囲気を象徴するような会話をひとつ、抜粋しておきます。芹生と弥恵が別れたあと、再会してドライブにいったシーンなのですが。そこで弥恵は、自分から呼び出した芹生にむかって「今遊んでる子とのエッチ」ネタを披露してしまいます。

「何?あたし何かヒドイこと言ってる?」
「あんたも社会出りゃもっとヒドイこと言われるよ」

「社会ってなんすか」
「場所は関係ないでしょ」
「誰にでもヤなカオする人はいないですよ」
「きらわれてるってことです」

(P.75-76 強調は深海魚)
ぐああああ。周りから白眼視されて「ヒドイこと言われ」てるのを、誰にでもふりかかる「社会のキビシサ」なんだと思い込んで精神の安定を保つことくらい、許してやってよ。きらわれてるってことです…きらわれてるって…きらわれて…(リフレイン)

ところで、「都内の私立だと一番学費安いんだ」とあったので、もしかして大学のモデルは慶應?と思ったのですが(聞いた話ですが、一番安いらしいです。リッチそうなのに)、作中の描写が慶應のイメージとまったく一致しないので変だなあと思っていたら、本当のモデルは法政だったようです。作者の出身校だそうで。
オススメ度:★★★★☆
一般ウケはしないだろうけど、好きな人にはたまらないと思います。弥恵が何らかの災難によって罰され、そこを芹生がヒーローのように救って大団円になってほしい、という読者の願望がばっさりきって捨てられるところが小気味いいです。ただ、この作品が好きな人≒登場人物に自分を重ね合わせちゃって苦しむ人、なんだろうなあ、というのがなんとも。

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テーマ : マンガ - ジャンル : アニメ・コミック

タグ : 書評 コミック ひぐちアサ ヤサシイワタシ

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