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2008年06月20日(金)

学校がきらいなあなたへ 

学校といっても、イメージしているのは中学や高校である。特に、高校生に向けて書いている。というのも、それ以下の年齢の読者はさすがにごく少数だろうし、専門学校や大学ならば行く/行かない、続ける/続けないを含めてある程度保護者の選好をはなれて選ぶことができるだろうから、本気できらいな学校に行き続けることは多少なりと減るのではないだろうかと思うからだ。
制服がいやだ。早起きして朝練だの、朝自習だのに借り出されるのがいやだ。「みんなのルール」をたてにして、細かい私生活上の習慣や考え方にまで介入しようとする教師がいやだ。テストやら、行事やら、受験やらのたびに大勢を集めて「みんなでがんばろう」と精神論を吐かれるのがとても耐えられない。こんなことしたところで何になるんだろうと思えるような無意味な行動を、全員いっせいにやらされるのがいやだ。どうして、いかにものを学ぶかさえみんなと同じ方法にしなきゃいけないのだろう。周りの顔色をうかがって、クラスから浮かないように努力し続けるなんて不毛だ。そもそも自分は、「みんな一緒に」を基本とする学校教育のノリ自体が合わないとしか考えられない。もう学校なんてごめんだ、いっそ辞めてしまおうか。
これはそんなあなたに、かつてあなたとよく似た高校生だったあたしから贈る記事だ。といっても、読んでいくと反発を覚えるかもしれない。だってあたしは、学校ぎらいのあなたに「学校に行こう」と言いにきたのだから。

【More・・・】

もちろん、この「学校」とは、あなたが今通っているような学校のことではない。早い話、進学をすすめているワケだ。学校などもうこりごりだというのに、コイツは何を言っているのだろうと思うことだろう。学校のお勉強なんてたいてい卒業してしまえば使うこともないのに、何のためかわからないことをやり続けるなんてやってられるか、って言われるかな。
けど、よく考えてみてほしい。文化祭やら体育祭やらに借り出されるのは、短期的にはそのイベントを成功させる、という立派な目的がある。試験や補習でがちがちに縛られるのは、「受験」をみすえてこそのことだ。もしそれらを忌み嫌うならば、あなたがきらいなのは目的のない努力ではなくて、自分の納得できない目的を押し付けられることだ。対して、スポーツでも演劇でも音楽でもゲームでも何でもいいけれど、あなたが好きで打ち込んでいることはたいてい、「何のためにもならない」それ自体を楽しんでいるのではないだろうか。むしろ、短期的な目的があったら余計しんどいのだ。そして、学校に行かずに働くということは、何のためかわからない仕事を、与えられた目標をクリアするために黙々とこなすことの繰り返しだ。たぶん。いや、現役学生だからわかんないけど。
とはいえ、学校にも会社にも入らずに暮らすのは、今の世の中ではなかなか困難だ。そこであたしは、進学をすすめるワケである。いわゆる高等教育は、高校までと違って学校側はあまり生活に口を出してこない。昔より管理化が進んだとは言われるけど、髪の色からスカートの丈まで、「まあよくそんなに見つけられるものだこと」といいたくなるほど細かいところにまでケチをつけてくるような学校とは比べものにならないのだ。好き勝手やりながら自分の興味のあることだけを調べまくっていたって、ちゃんと「お勉強している」ことにしてくれるのだから、こんなに楽なことはない。とはいえ、資格や職業に直結した教育を売りにしているところだと、必要な技能を得るためのプログラムがきっちり組まれていて、目先の目標のためにあくせくさせられることになるかもしれない。だから、もっと総合的なコースがおすすめだ。なるべく選択肢が広がるように、幅広い知を扱う学校がいい。現実的には、総合大学が近いだろう。それも教養や学際的な学部のほうが面白いイメージがある。
授業は、興味はあるけれど今まで手を出せていなかった分野のものをメインにして選び、ある程度予備知識のある科目を押さえにとっておけば、簡単すぎてつまらなくなることもなく単位も取れてお得だ。自分が所属している以外の学部や専攻の科目でも単位が取れるカリキュラムなら、なおさらいい。

その前に高校を卒業しなければいけないのが面倒だ?そうだなあ、辞めてしまってもいいのだけれど、転校したり高卒認定を取るにもお金と手間がかかる。今のまま卒業するまでにどのくらい時間がかかるかを考えて、移動する労力が割に合うかで決めるのが賢いだろう。ちなみにあたしは、「辞めたい」が口癖だったけれど結局卒業まで我慢した。ただ、高卒の資格以外にたいして得たものはないと思っている。大事な友達は、できたけどさ。
受験勉強がいやだ?大丈夫、いわれてるほど大変じゃないから。半年、いや3ヶ月でいい。もしあなたが勉強嫌いなりに得意科目があるならば、それをうまく使えばもっと簡単にできる。というのも、特に私立大学などは受験科目が少ないので、1科目でも飛びぬけていればそれでかなり対応できてしまうのだ。推薦やAOが利用できるなら、ほとんど勉強しなくたって平気だ。ていうか、あたしはしなかった。周りは「受験の準備は少なく見積もっても1年はかかる、お前がダラダラしている間にライバルに差をつけられるんだ」と圧力をかけてくるだろうけど、負けてはいけない。周囲の努力モードに飲み込まれたが最後、あなたのようなタイプはあせるばかりで何も手につかないうちに潰れてしまうだろう。だってぶっちゃけ、勉強の仕方なんかわからないでしょ?できもしないことを下手に悩むより、開き直ってマイペースを貫く方法を考えたほうが早い。とはいえ、東大などの一部の学校は科目数が多くて組しにくいイメージがある。実際、深海魚は無勉で(センター対策も二次試験の過去問も1度もやらなかったヤツはあたし以外にそうそういないだろう。教科書すらなくして見つからなかったし)東大受けにいって見事落ちた上に、「いいか、東大ってのはノリとかギャグで受けていいもんじゃないんだぞ」とこってり絞られた苦い思い出がある。おかげで今でも東大生とか東大卒の方を見かけるとちょっと複雑な思いが胸をよぎるのだけど、もう昔の話だし忘れることにしよう。ともかく、学校選びには気をつけたほうがいいよってこと。
せっかく入ってもまた飽きてしまうかもしれない?そしたら、授業など最低限しか出ないでサークルに打ち込んだり遊びほうけたりすればいいのだ。怒る人なんて、いるわけがない。学生という身分さえもっておけば、多少バカをやろうとダメ人間だろうと大目に見てもらえる。それでも耐えられなくなったら、そのときは辞めればいい。
教養系にいくと就職できなそう?確かに就活ウケしなさそうな学生が吹きだまってる印象はあるけど、企業の扱いは言われるほど悪くはないから、心配するほどのものではない。まあ、高卒や高校中退で働くよりはなんぼか有利になるよ。

こうやって見ると、この記事は高校生の中でも進学校といわれる場所に通っていて、直接職業に結びつかない学校に進むことを家が許してくれるだけの余裕がある人をもっぱら対象としてしまっていることがわかる。つまりあたしは、知識階級の再生産をすすめていることになる。しかもあなたがしんどくなってしまうような、そんな学校と社会の仕組みを問い直すこともなく、ただそれらの中で個人がサバイバルする方法しか書いていない。正直、あまりほめられたものではない。
けど、けどさ。あなたは中高を通してずっとしんどい思いをしてきたのだ。それも受験勉強とか部活とか、ある程度見返りの期待できる頑張りじゃなくて、ただ「その場になんとかいつづけること」という不毛な努力に耐えてきたのだ。4年だか、6年だか、あるいはもっとかもしれないけど、その程度の期間楽な思いをさせてもらったってバチはあたらない、でしょう。

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テーマ : 教育問題について考える - ジャンル : 学校・教育

タグ : 高校 受験 教育 学校

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