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2008年04月01日(火)

エイプリルフールってレベルじゃねえ 

asahi.com:「靖国」今月封切り中止 上映予定館辞退 トラブル警戒 - 社会
魚拓
これはひどい。そんな、バカな。

なお、今回上映中止を決定した各館にはその後、予定通りの上映を求める脅迫文が送付された。封筒には魚のうろこのような遺留品が付着しており、警察のDNA鑑定によると深海棲の魚類から採取されたサンプルと一致したとのことである。これを受けて、4月12日からの『靖国』上映中止を決定したQ-AXシネマの支配人は「上映に関して、人外のものから圧力を受けた可能性がある。非常に遺憾だ」などと話している。

(深海魚新聞 4月1日付2面より)

【More・・・】

エイプリルフールにどんな嘘をついてやろうかと楽しく妄想している最中にこのニュースを知り、唖然としてしまってそれまでの計画が全て頭から吹っ飛びました。おかげでこんなものしか思いつかなかったじゃないか、どうしてくれるんだ。というか、靖国 YASUKUNIめちゃくちゃ見たかったんですよ。「もー、いーくつ寝ーるーとー♪」とお正月を待つ幼児のような気持ちで、公開を指折り数えて楽しみにしていた私の気持ちはどうなっちゃいますか。Q-AXシネマのバカー、軟弱者ー。もー、マジで電凸してやろうかと思った。
ちなみになぜQ-AXだけを責めているかというと、ここで観るつもりだったからです。別に最寄というわけではないのですが、ラブホ街のど真ん中という立地がお気に入りなのです。といっても、よく行くのは同じ建物にあるユーロスペースのほうなのですが。中学時代から渋谷を遊び場にしていて多少は土地勘があることもあり、※1 同じ映画ならば極力渋谷で観るようにしています。余談ですが、施設の雰囲気として一番好きなのはライズXなのですが、ここは演目がいまいち私のツボに入らなくて残念です。

そんなわけで一人でぷりぷり怒っていたら、この件でメールをくれた友人に「いや、悪いのは映画館じゃなくて圧力かけた側だから」となだめられました。この作品は公開直前になって国会議員の稲田朋美さんが問題視し、文化庁が助成金を出したことを理由に試写を求めたり、実際に上映予定館に抗議電話や街宣車が来たこともあり、http://cineaste.jp/)では、日本会議(http://www.nipponkaigi.org/)が動いていたようです。「靖国」映画五月上映中止決定 名古屋シネマテーク - 草莽の記 杉田謙一(http://plaza.rakuten.co.jp/seimeisugita/diary/200804020001)日本会議全体の方針なのか、一部だけが動いているのかは知りませんが。">※2 映画館としても圧力を受けていたことはわかります。けれど、そこで踏んばって欲しかった。
問題になりそうな内容を含む映画はなかなか公開が決まらない、というのは今にはじまったことではないのでしょう。古くはA、最近では太陽おそいひとなどで、そんな噂も聞きました。「ヤバそう」なものを事前に自主規制することの問題は他にありますが、こうした話が作品に「武勇伝」的な評価を与え、かえって人気がでることも多々あると思います。実際、これらの作品では製作者サイドも宣伝の一環として、上映自体が問題視されたことを口にしていました。
しかし今回は一度上映が決定していたのに、直前になって目に見える圧力によって中止されてしまいました。噂レベルではなく、「気に食わない映画はどうどうと圧力をかければ潰せる」という前例を残してしまったことになります。これでは映画界の表現の自由を自らせばめた、といわれても仕方ありません。ものすごく、ものすごく残念です。本当に。

あ、映画館も被害者であることがわかっているからこそ「バカー、軟弱者ー。」程度の暴言におさえておりますので。言論による抗議をこえたレベルで直接映画館に圧力をかけにいった人たちや、彼(女)らに口実を与えた稲田さん※3 に関しては、もう「腹を切って死ぬべきである」とか「万死に値する」とか言いたい気分です。私の4月の休日計画を邪魔した罪は、それほどに重い。
そしてこうもあっさりと中止されてしまった背景には、私たち映画を楽しみにしている消費者や、表現の自由を支持する世論が、たとえ騒がれてでも上映を決行することを支えてくれるほど強くない、と判断されてしまったことがあるのでしょう。不当な圧力によって言論が押さえつけられることに対しての怒りよりも、問題を起こして迷惑をかけられないことのほうを私たちは重視するだろうと思われたのです。信頼されていないのです。くやしい。けど、私が映画館の人だったら、こんなご時勢じゃやっぱりためらってしまうだろうな、とも思います。
私は断固、上映を支持します。私はこの作品が観たい。私はこんなことで世に問われるはずだった表現がなかったことにされてしまうのは、絶対に嫌だ。だから映画館の経営者サマがた、どうぞ圧力を屈さずに『靖国 YASUKUNI』を公開してください。せめて、この騒動が最終的には作品に対して追い風になることを願います。

4/5追記:
その後、予定通りの上映を明言した大阪の第七藝術劇場をはじめ、いくつかの地方館で上映が決まり、市民団体による自主上映も計画されています。そして昨日、動きのにぶかった東京でもついに映画館が名乗りをあげた、という報道がありました。
映画「靖国」:5月初旬から東京、大阪など全国21カ所で - 毎日jp(毎日新聞)
都民としては、※4 この件でひたすらへなちょこだった東京モンがやっとホネのあるところを見せてくれてうれしいです。

※1 深海魚は病的な方向音痴なのです。よく知っている土地じゃないと、映画館に辿りつける確率が大幅ダウン。

※2 その後5月中の上映を取りやめた名古屋シネマテークでは、日本会議が動いていたようです。
「靖国」映画五月上映中止決定 名古屋シネマテーク - 草莽の記 杉田謙一
日本会議全体の方針なのか、一部だけが動いているのかは知りませんが。

※3 彼女の「問題提起」は、報道を見るかぎりはじめから結論ありきだったとしか思えません。だいたい、政治的に中立でない映画には助成金を出すな、というのがそもそもおかしい。政治的とされるテーマを扱った映画に助成金を出すこと自体を難しくしてしまいます。

※4 都民なのもあと数日ですが。引っ越すので。


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テーマ : 日本映画 - ジャンル : 映画

タグ : 映画 靖国神社 上映中止 エイプリルフール

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