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2006年12月14日(木)

ブッシュの戦争 

華氏 911 コレクターズ・エディション 華氏 911 コレクターズ・エディション
ドキュメンタリー映画 (2004/11/12)
ジェネオン エンタテインメント

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英語の授業で観ました。
この授業のことは何度か日記に書いているのですが、先生が自分の政治色を前面に押し出しまくっていて、いっそすがすがしいほどです。決してそれがいけないわけではなくて、むしろ潔くていいと思いますけどね。

で、肝心の映画の感想ですが。こういうと驚くかもしれないけれど、正直ね、眠くなってしまいました。特に前半部分。これは私が事前にあらすじを知っていたからというのも大きいのでしょうが、開始すぐから「何を言いたいのか」が見えてしまって、続きを集中して観ようという気力がどうもそがれてしまいます。それから、ところどころに入れられるギャグシーンが面白くなかったというのもあるかな。これは字幕のせいかもしれませんが。
後半は打って変わって、息子を兵士としてイラクへ送り出し、喪った1人の「愛国者」の女性の変化に注目したり、負傷者の映像など「戦争」の持つ陰惨な面に焦点を置いていて、それなりに緊張感を持って観ることができました。ショッキングの写真や映像の持つ力は大きいので、見る者を思考停止させてしまう恐れがあるという批判はありえますが、「映画」としてはこちらの方が面白かったです。前半をもっと圧縮して全体の時間を短くし、イラク戦争のほうに焦点を置いたほうが私好みにはなったと思います。

ムーアさんの目的が「ブッシュの再選阻止」であったことを考えると(残念ながら、その夢は叶いませんでしたが)これは「映画」というより「宣伝」という色が強い作品なのでしょう。もちろん、映像を武器にして闘うのは全然「アリ」です。私もブッシュさんは好きじゃありませんし、宣伝でも何でもどんどんやってくれればと思います。
けれど、「映画」として面白いかと言われると、うーんちょっと。あと、揚げ足取りだし私の気のせいかもしれないけれど・・・サウジアラビアの方へのヘイトスピーチを、図らずも煽る形になっちゃってませんか?

【More・・・】

オススメ度:★★☆☆☆
でも、これを撮った監督の勇気とこれを上映させた映画界には、素直に拍手を送りたいと思います。

■同じ授業で、提出したレポートが帰ってきました。もともと英語能力は相当お粗末な上、やる気がなくて授業中に20分で仕上げた代物だったので覚悟はしておりましたが・・・赤ペンの数が半端ありません。

訂正前(日本語訳):このような状況下において、ブッシュはイラクとサダム・フセインを攻撃することを決定した。

訂正後(日本語訳):このような状況下において、ブッシュはイラクを侵略し石油を手に入れることを決定した。

ちょっと先生、それ本音!
決して、私が全く石油利権について触れなかったがために「フフン、コイツあの戦争は石油のためだってことしらねーのかよw」と訂正をくわえられたわけじゃないんですよ。ちらっとですけど、触れておきましたもの、後段で。ただ、その部分では淡々と事実記述にとどめたかっただけで・・・
あれですね、英語はストレートに書いたほうがいいってことですよね、きっと!

そして次回までの課題は「憲法改正についての意見をまとめること」だそうです。何の授業でしたっけ、これ。
今までの傾向から考えるに、思いっきりアジ文を書いたほうが受けがよさそうです。

■「戦争」と「利権」から、「人は利権だけでは動かない」という森達也さんの言葉を思い出しました。多くの人を動員し、命まで懸けさせるにはどうしても目的の正当化がなければいけません。だからこそ、戦争には大義が必要なわけですね。それも、一方的で「不正」の疑いがあればあるほど、強く。
私なんかは「正義」だとか「真実」なんて言葉を耳にすると無条件に眉にツバをつける癖がついてしまいましたが、これはこれでなんだかなあとは思います。

この「大義」を志向する傾向性というのは、今話題の(笑)ネット☆DE☆ウヨクな方々にも共通してるんじゃないか、とふと思いました。「正義」を掲げるのはさすがにためらわれるようですが、彼らの言説に「真実」という言い方が多用されているように思えたので。あるいは、対立する意見を「捏造」とラベリングすることにより、自分たちの方が「本当の」ことを言っていると言外に匂わせる手法とかね。相手側にマイナスの特徴を押し付けて、「彼ら」ではない=「そのような特徴を持たない我々」を正統化するのは差別の基本構造ですが、それはおいといて。
もしかして彼らを説得するには「真実はこっちだ」「本当はこっちだ」と別の「正しさ(祭りを起こせるくらいの強さも兼ね備えた)」を掲げることが有効なのでしょうか。いや無理か。

お前本当に嗤う日本の「ナショナリズム」 / 北田 暁大読んだのかよ、と裏手ツッコミをいただきそうなほどアホなことを言っているのは自覚しております。ハイ。

※そういえば「正義」はいつから堂々と掲げちゃいけないものになったんだろう。
「正義」が時として価値観や行動規範を共有しない少数者への弾圧を引き起こすのは、「正義」という言葉自体に個々の倫理を超えた普遍的な正しさ、と言う意味がこめられているからだろうけど。でも、「正義」の看板を下ろして「常識」「当たり前」という言葉で語られるものの方がよっぽど「数の正義」の暴力をふるっていると思う。今のご時勢、「当たり前の」「常識として」「自然な」という一連の形容詞ほど信用ならないものはない。


■今日の迷言
私:「ミルキ~は パパの味~♪」

友:「やめろよ、そんな微妙な色のミルキーなんて生々しいよ!」

私:「お前が一番生々しいよ・・・」
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テーマ : 面白くなさ過ぎる映画 - ジャンル : 映画

タグ : 映画評 アメリカ マイケル・ムーア 華氏911 イラク戦争 憲法

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