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2006年11月02日(木)

第145回「冬の準備、はじめました」/セクシュアル・オリエンテーション 

■再び、FC2トラックバックテーマより。

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当です。
今日のテーマは、「冬の準備、はじめました」です。

第145回「冬の準備、はじめました」

ということだそうなので、参加してみました。アクセスアップ必死だなとかゆーな。
冬の準備、バリバリ進行中です。そりゃもう、全身くまなく。

ええ、寒いと体調が悪くなりますからね。冬に向けて、体が冷えすぎないよう全身に脂肪という名の服を着つつあります。

これで冬眠したって平気だよ★

・・・この二の腕と下腹部と体重計の目盛りが憎い。冬眠よりむしろ永眠したい深海魚です。こんばんわ。

で、トラックバックテーマここまで。以下、ちょっとマジなお話になります。御覚悟を。
・・・あ、読者層も自分の頭のレベルも省みない覚えたての用語が乱舞するかと思われますがお許しください。等身大の言葉で語りたいのはやまやまなのですが、なにぶん勉強不足なものでして、一つ一つの用語を適切に理解し、自分にとっても読み手にとってもわかりやすい言葉に置き換えるスキルが決定的に足りていません。よって、いくらかは置き換えずにそのまま語るほかないのです。言葉の使い方が間違っていたり、意味不明だったりしたら今後恥を繰り返さないためにも是非、ツッコんでやってください。

【More・・・】

■最近、尾辻かな子さんのお話を聞く機会がありました。
内容自体はマイブックマークに入れてあるCGS Online: 尾辻かな子さん講演:「『虹色』の社会をめざして」全文公開!とほぼ同一のものです。
たとえば同性愛を指して「禁断の愛」という言葉を使うときに含まれる「同性愛=禁断、禁忌」という偏見、仲のよい同性を「お前らホモ/レズじゃないの」とからかうことの暴力性(そういえば、いおと手つないで歩いてたらものすごい目で見られたことがあったなあ)などぎくりとするお話をいろいろ聞けて有意義でした。

講演の中で「セクシュアル・オリエンテーション(この場合は狭義の意味。簡単に言えば、どの性別の相手を性的対象とするかということ)」は「性的志向」や「性的嗜好」ではなく「性的指向」と訳すのが正しい、なぜならそれは個人の意志や趣味で自由に変えられるものではないからだ、というお話がありました。言葉自体は以前から知っていたのですが、ちょうどいい機会だと思い、前々から考えていたことを質問してみました。

 私:「私は非当事者でこの分野の知識もないので、もしかしたら大変失礼なことや的外れなことをお聞きしてしまうかもしれないんですけども・・・
『志向や嗜好でなく指向だ、自分の力ではどうにもならないのだから差別してはいけない』という言い方をすることは、差別されているセクシュアル・マイノリティが生き延びるためにそれを掲げることはもちろんいいんですけど、自分の意志で同性愛を選んだのなら差別してもいいということにもならないでしょうか。また、いろいろな性のあり方の中で同性愛/両性愛だけを『性的指向』として区別することは、逆に性別にものすごく注目してしまうことになって、性的対象の性別によって人を区分けする『同性愛』と『異性愛』の壁を厚くしてしまう、ということがあると思うんですけど。」

 尾辻さん:「言葉の問題ということですよね?私たちは自分で決意して同性愛者や異性愛者になるわけじゃなくて、例えば私の場合なら気づいたらレズビアンだった、というほうが近いんです。『志向』という言葉を使ってしまうと自分で選び取ったものというニュアンスになってしまうし、『嗜好』だとただの趣味で、やっぱり自分で選んだものだという印象を相手に与えてしまうかもしれないので、これは正しくないんですね。『オリエンテーション』という言葉には『方向』という意味があるので、それを一番近い言葉に訳すならやっぱり『指向』になるんじゃないでしょうか。」

深海魚は口頭で表現したり相手が言ったことを記憶するのがあまり得意ではないので間違いがあるかもしれませんが、大体こんな感じのやり取りをしたと思われます。
ご覧の通り、噛みあっていません。

「性的指向」という言葉には、生まれつきで自分の意志で変更できないもの、というニュアンスがある、と私は理解しています。もちろん尾辻さんもその辺は配慮されていて「生まれつきのものと言い切ってしまうと、例えば遺伝子などの原因が特定されてそれを治療しよう、という動きになるかもしれないから生まれか育ちか断言するべきではない」ということも他の方への回答の中でおっしゃっていたわけですけども。
私は何も「指向」じゃなくて「志向」や「嗜好」を使え、と言いたかったわけではありません。個人の性的指向が先天的であろうが後天的であろうが、自分の意志であろうがなかろうが差別されるべきではないし(おそらく尾辻さんも同じ考えだと思います)、同性/異性に限らず誰/何をどのように愛そうと他の個人の性の自由を侵害しない限りは平等に扱われるべきと考えているので、聞き手の方々が「ふーん、自分の意志じゃないならしょうがないよね」で終わるのはいやだなーと思ってこんな発言をしたんですね。有名人を前にして緊張でしどろもどろになってしまったせいで上手く言葉がまとまらなくて、伝わりませんでしたが(泣)

私の意図は以上の通りですが、今考えてみると、やっぱり自分考えが浅いなあと思うところもあります。
「同性を好きになるのは生まれつきで、自分の意志では変えられないんだ」という言説の背景には、過去の長い間、彼/彼女らが迫害されてきた歴史があります。社会的に排除され、ひどいときには命さえも奪われてきました。先ほど「過去の長い間」と書きましたがこれは正確には間違いで、今でも同性愛者に対して暴力犯罪が行われたり、異性愛者には与えられる権利が保障されなかったりという問題は持続しています。いくつかの国家では未だに同性愛が犯罪になり、死刑が宣告される場合もあります。事実、去年の7月にはイランで2人の少年が同性間の性行為を理由に公開処刑されました尾辻さんのレジュメ参照)。そしてそれらの迫害の「根拠」の一つに、同性愛は後天的なものだから治せるはずだというものがありました。これによって彼/彼女らは電気ショックなどの非常な苦痛を伴う「治療」を強要されるなど、つい最近まで「矯正」の対象とされていました。「生まれつき」説はそれへの対抗、という生き延びるための切実な需要をもっています。
そもそも、私の指摘した点は当事者や研究者、運動家の方々の間でも長い間議論されていたことでもあります。その中で、当事者がアイデンティティを確立して差別に抵抗するため、もしくは「同性愛が先天的なものなら仕方ないから認めるけれど、後天的なものなら認めない」という一部世論から受け入れられるため、あえて性的指向をそのようなものとして掲げるという議論もなされています(もちろんそれに対する異論もあり、例えば曖昧な性的指向をもつ人や途中で性的指向が変化した人などが排除されるのではないか、画一的なアイデンティティの押し付けになるのではないか、といった意見が出されています。私の立場はこちらに近いといえます)
そうした、当事者の身体や生命を守るために必要とされ、なおかつ彼/彼女らによる多くの議論を経てきた概念に対して、「ヘテロセクシュアル」で生物学的性別・性自認がともに「女」であるこの場合のマジョリティの私が一方的に文句や注文をつけることは、文脈によっては相当にパターナリスティックであったり暴力的になりうるな、と考えてしまいました。今回に限っては、尾辻さんが講師で私が聞き手の一学生であるという関係上そのような心配は少ない、と思いますが・・・

それからもう一つ。私は基本的に、誰が誰/何をどのように愛そうと他者の生と性を侵害しない限り自由であるべきだと思っています。この「自由」には特定の選択肢をとると社会的に有利になるというような、暗に為政者・多数者に都合のよい選択を強制する仕組みを排除することも含まれます。だからこそ、セクシュアル・オリエンテーションをサディズム・マゾヒズム・ラバーマニアなども含めた広い意味で捉えようという議論があることを知って嬉しく思っているのですが。
これは突き詰めていけば、近親間の性的関係、未成年者との性的関係などをも認めることになります。しかし、そこには強者が弱者を性的に搾取する可能性が含まれています。それも、弱者の側が搾取されていることを意識しない形で。
どこかで線を引かなければならないような気がするのですが、どこで線を引くべきなのか、そもそも明確な線など引くべきではなくケース・バイ・ケースなのか、完全に個人の選択に任せるべきなのか、ちょっと立ち位置を決めかねています。

とまあ、そんなことを講演のあと、1人でうにうにと考えていたら何がなんだかよくわからなくなってしまったわけです。
私がジェンダーやらセクシュアリティやらセクシュアル・マイノリティやらに関心を持ったのはごく最近で、しかもジェンダー・フリー・バッシングへの興味から入ったので基本的な知識には欠けています。もしかしたら私がここであげた問いは「本読め」「勉強しろ」で終わってしまうような愚問なのかもしれません。ですが、もし何か思うところがおありでしたらヒントをいただければと思います。おそらくここをご覧になっている方の中には、性に関する議論にコミットされている方もいらっしゃると思いますので。

■妹の恋愛相談に乗ったついでに。

 私:「そういえばさ、『男は好きじゃなくてもヤれるんだよ』とか『男は何人も同時に好きになれるんだよ』とか言ってる男ってピュアだと思わない?」
 妹:「ピュアすぎてうざいよね」

 私:「お山に帰ればいいのにね」

どう「ピュア」なのかは、各自お考えください。

■今日のひとこと中国語
同性愛→「同性恋(トンシンリェン)」
どっちかって言うと、「やおい」とか「ボーイズラブ」とかと同義の、大きいお姉さんたちの用語として浸透している気がします。気のせいかもしれないけど。
・・・ああ、その辺の文化は中国にもちゃんと輸出されてますよ、 日 本 か ら 。

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タグ : トラックバックテーマ 尾辻かな子 セクシュアル・オリエンテーション ピュアボーイ

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