2006年10月30日(月)
未来視青年の異常な愛情
| アカルイミライ 特別版 オダギリジョー (2003/06/27) メディアファクトリー この商品の詳細を見る |
THE BACK HORNが好きだといったら先輩に「御託はいい、ともかく観ろ」と貸し付けられました。「部屋を暗くして1人で観るべき映画だ」と。もっとも私は言いつけを破って真昼間に妹と観たわけですが(笑)
本作品は黒沢清さん監督で、オダギリジョーさんの初主演映画です。
おしぼり工場で働く、夢で未来を見ることのできる仁村雄二(オダギリジョー)と彼を見守る友だちの有田守(浅野忠信)。2人はただ淡々と毎日を過ごしていきますが、ある日、守はペットのクラゲを雄二に託していなくなります。そして雄二が目にしたものは、惨殺された職場の社長夫妻。守はその容疑者として収監され、やがて刑務所内で自殺してしまいます。残された雄二は守の父(藤竜也)と暮らしながら、ただひたすらクラゲの世話に情熱を傾けますが・・・
これを観ていて私の脳裏に浮かんだ言葉は「どうしようもない町に生きる、どうしようもない奴らの青春映画」。特に、不器用でどこかほっとけなさを感じさせる雄二が愛らしくて仕方ありませんでした。ラストは曖昧で、「えっ、どうなったの?」と一瞬湧き上がる煮え切らない気持ちを、バクホンの『未来』が包み込んで昇華させてくれます。その曖昧さが、先の見えない、けれどけしてただ悲惨なばかりではない曖昧さが、彼らの、そして私たちの「アカルイミライ」なのだと。
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オススメ度:★★★★☆クラゲきれいだよクラゲ。
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