2006年10月25日(水)
薬指と少女とホルマリン
先日予告したとおり、映画鑑賞に繰り出してみる。
薬指の標本 監督:ディアーヌ・ベルトラン 主演:オルガ・キュレリンコ
(実は18禁だったらしいという衝撃の事実を知ったので一応警告。
***R-18 当作品は性的な内容を含みます***
・・・でも別に過激じゃないですよ、いやほんと。まあ高校生以下の皆様は残念ながら大人になるまでご鑑賞いただけませんということで。ところで18禁映画紹介したからってアダルトブログとか言われませんよねw)
「ユーロスペース」という渋谷のホテル街のど真ん中にある映画館で観てきました。小川洋子さん原作の小説がフランスで映像化された作品です。
サイダー工場で働いていた最中に事故で薬指の先を切断してしまい、仕事をやめて港町に引っ越したイリス(オルガ・キュレリンコ)。そこで女子寮を改築したラボに仕事を見つけ、標本製作助手として、封印したい思い出の品を標本にしにやってくる人々を相手に働き始めます。雇い主の標本技師が彼女に赤い靴を贈ったことをきっかけに、二人の奇妙で官能的な愛が始まっていきます。
しかし、彼女の前任者たちが次々と別れも告げずに消えていったという事実が明らかになり。果たして、イリスが最後に下した決断とは?!
技師は誰なのか、女子寮とは何なのか、消えた助手たちはどこへ行ったのか。ラボの周りに時々現れては消える子供は誰なのか、ヤケド跡の標本化を頼み、ラボに連れていかれた少女はどうなったのか。この映画はそうした事実関係を最後まで語りません。私たちはひたすら、全編にちりばめられた伏線をつなぎ合わせて物語の「真実」を紡ごうとあがくのみです。
もうひたすら妄想想像を豊かにする作りなもので、実は主人公は最初の事故の時点で意識不明の重体で、現世と冥界の中間点にあるラボにたどり着いたんじゃないか。ラボとは、生死の間をさまよう者たちが心残りになるものへの未練を断ち切り、ある者は生者の世界へ、ある者は死者の世界へ旅立っていくための場所なんじゃないか。そんな深読みすら、してしまいました。
答えが提示されていないため、いくら考えても、誰と話し合っても明確な「真実」など見えてきはしないのですが、それを不満に思うのでなく、逆に物語が見る者の想像によっていく通りにも変化しうることに心地よさを感じました。未読の原作(薬指の標本 / 小川 洋子)を読めばもしかしたら何らかの回答が示されているのかもしれませんが、しかし例えそうだとしても、それを唯一絶対の解釈にしてしまいたくない、そんな気持ちを起こさせる映画でした。
ぜひ、この手の映画が好きな親しい人たちと一緒にごらんになることをオススメします。そして鑑賞後、自分なりの解釈なり、感想なりをお酒でもいただきながらうんと語り合えば、よりいっそう作品の余韻を豊かなものにできるのではないでしょうか。
・・・いろいろ長々と書きましたが、基本的には主演のオルガさんの体を見る映画です。いや、キレイすぎだって。ヤバいって。
↓標本になりたいあなたはコチラ


薬指の標本 監督:ディアーヌ・ベルトラン 主演:オルガ・キュレリンコ
(実は18禁だったらしいという衝撃の事実を知ったので一応警告。
***R-18 当作品は性的な内容を含みます***
・・・でも別に過激じゃないですよ、いやほんと。まあ高校生以下の皆様は残念ながら大人になるまでご鑑賞いただけませんということで。ところで18禁映画紹介したからってアダルトブログとか言われませんよねw)
「ユーロスペース」という渋谷のホテル街のど真ん中にある映画館で観てきました。小川洋子さん原作の小説がフランスで映像化された作品です。
サイダー工場で働いていた最中に事故で薬指の先を切断してしまい、仕事をやめて港町に引っ越したイリス(オルガ・キュレリンコ)。そこで女子寮を改築したラボに仕事を見つけ、標本製作助手として、封印したい思い出の品を標本にしにやってくる人々を相手に働き始めます。雇い主の標本技師が彼女に赤い靴を贈ったことをきっかけに、二人の奇妙で官能的な愛が始まっていきます。
しかし、彼女の前任者たちが次々と別れも告げずに消えていったという事実が明らかになり。果たして、イリスが最後に下した決断とは?!
技師は誰なのか、女子寮とは何なのか、消えた助手たちはどこへ行ったのか。ラボの周りに時々現れては消える子供は誰なのか、ヤケド跡の標本化を頼み、ラボに連れていかれた少女はどうなったのか。この映画はそうした事実関係を最後まで語りません。私たちはひたすら、全編にちりばめられた伏線をつなぎ合わせて物語の「真実」を紡ごうとあがくのみです。
もうひたすら
答えが提示されていないため、いくら考えても、誰と話し合っても明確な「真実」など見えてきはしないのですが、それを不満に思うのでなく、逆に物語が見る者の想像によっていく通りにも変化しうることに心地よさを感じました。未読の原作(薬指の標本 / 小川 洋子)を読めばもしかしたら何らかの回答が示されているのかもしれませんが、しかし例えそうだとしても、それを唯一絶対の解釈にしてしまいたくない、そんな気持ちを起こさせる映画でした。
ぜひ、この手の映画が好きな親しい人たちと一緒にごらんになることをオススメします。そして鑑賞後、自分なりの解釈なり、感想なりをお酒でもいただきながらうんと語り合えば、よりいっそう作品の余韻を豊かなものにできるのではないでしょうか。
【More・・・】
オススメ度:★★★★☆・・・いろいろ長々と書きましたが、基本的には主演のオルガさんの体を見る映画です。いや、キレイすぎだって。ヤバいって。
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タグ : 映画 小川洋子 薬指の標本 ディアーヌ・ベルトラン オルガ・キュレリンコ
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