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2006年08月14日(月)

料理なんて食えりゃいいんだよ 

きょうも料理―お料理番組と主婦 葛藤の歴史 きょうも料理―お料理番組と主婦 葛藤の歴史
山尾 美香 (2004/04)
原書房

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「お母さんが手間をかけて料理を作るのは愛情である」「手抜きをするのは愛が足りない」
こんな思い込みがどっからでてきたのか不思議だと思うあなたにオススメです。だって変でしょ、昔の良家の奥様やおたあ様は料理なんか女中にやらせてたのに「愛情不足」だなんて言われなかったんだから。「手料理」と「愛情」の関係性は自明のものじゃなかったんです。
それじゃあいったいいつ、どうやってそんなものが出来たの?それを明治から平成の現代に至るまで、国の政策、お料理本、ラジオやテレビの番組、料理におけるブームなどから読み解いています。もともとは修士論文と雑誌掲載論文だったものを一般向けに書き直しているので文体が不自然なのがちょっと気になりますが、家庭料理をめぐる事情を縦の時間軸で追うには便利な本だと思います。

主婦でも母でもなく「子ども」の立場である深海魚は「愛をこめて料理を作らなければいけない」という圧力を肌で感じたことはほとんどないのですが、なんとなく家庭料理とはそういうものだと思い込んでいる部分はありました。それが作られたイメージであるということを頭では知っていても、イメージが形成された経緯までは理解していなかったので勉強になりました。
個人的には著者が学生にとったアンケートが印象的でした。「普段食事を作るのは誰ですか」という質問に多くの学生は「お母さん」と答えるのだけれど、その理由を問われると普段家事をしない学生ほど「母だから」「主婦だから」と役割を前面に押し出した回答をするっていうヤツ。それと、女性の料理に「日常的に手間をかける」ことが求められることに対し男性の料理は一般的に「最低限の家事」か「家事労働ではない趣味」かのどちらかになるという話に納得。まあその意味では私の料理は「男の料理」ですが。

【More・・・】

オススメ度:★★★★☆

どうでもいいことだけれど、この人は前書きで自分の母の料理が手抜きだったからその反動で自分は料理を頑張ろうと思ってた、と書いてるのね。
料理に手間暇かけない家庭で育ったのは深海魚も同じなのでその点ちょっと仲間意識を持ちました。もっとも私はそれに反感は覚えてませんでしたけどね。物分りがよかったわけじゃなくて、どの家の子もみんなそんな食事をしてるもんだとばかり思ってたので。ただ唯一お弁当だけは他の家との違いが分かってしまうので「一度でいいから冷凍食品も残り物もお惣菜やさんのおかずも入ってないお弁当作って!」と普段既製品「しか」入ってないお弁当を作る両親にせがんだことはあります。
自分で料理をするようになってからは少量のおかずを何品も一切既製品を使わずに作ることがどれだけ面倒か理解したので、おそらく二度と頼まないし自分でもやりませんが。

↓それでも手料理はいいもんだと思うあなたはコチラ
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テーマ : 料理の本 - ジャンル : 本・雑誌

タグ : ジェンダー 料理 メディア きょうも料理 書評

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Comment

●Let
確かに料理って結構重労働ですたい

作ってる途中でタルくなってそのままなべに火をかけたまんま

料理を放棄したくなることもしばしばww

しかも作ってるものもカレーとかレベルが中学生レベルのものでそれだからねww

後なにより作り終わった後の片づけが何よりもダルイ

俺みたいな素人が作った後だと必ず調理後はキッチンがカオスになってるからねww
雲銀 |  2006.08.14(月) 08:17 | URL |  【編集】

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