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2005年05月16日(月)

手遊び 

陽のあたるビルの屋上
風の吹く青い空まで
駆け上ってゆこうと
ひるがえした上着の裾
つなぎ止めて
手を離さずに握りしめた
見開いた その目に
差し出した指きり

展ばした手と手が触れあうよりも
遠くへは行かないと
果たせるはずもない約束をした
うそつきの小指
ののしって下さってもいい
どうかその手で石を投げて
独善的に道徳教育をしてくれ

浅はかなあたしのために。

【More・・・】

いつもと違う香りの
煙を吐き出す灰皿と
安らかに息を立てる
横顔を乗せた白い枕
朝日が差せば
魔法が解けてしまうと怖がって
傷ついた その腕に
鍵をかけた手錠

つないだ手と手が離れるときも
涙は見せないと
叶えるはずもない無謀な
希望を口にした
求めあって満たした夜が
空しいものじゃあ無かったと
客観的に存在証明をしてくれ

臆病なあたしのために。


いとしい手と手を重ねあわせて
つむいできた言葉と痛みを
迷子になった雨の日の軒下で
途切れてしまわないように
煽情的に謳いあげて居てくれ


あなたと あたしのために。


 ちょっと補足。飛び降り自殺をしようとしていた男の子を無理やり助けてお持ち帰りしてしまう、さびしがりな女の子のお話です。
 旅先で、暇に任せて「よし、純愛ものを書こう!」と言って書き始めたのですが、気がついたら「自殺願望と一夜の愛」になってしまいました。いったいどこで何を間違えたのでしょう(最初からです)。
 わざと主語をぼかしてあったり、比喩っぽくしてるところがあるので思いっきり深読みしてやってください。
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