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2009年10月22日(木)

近未来ホテル 

■「今日は、どうされますか?」
「えっと…ハーフアップで、あんまり盛らないでください。後はおまかせで」

若い美容師の手によって、イメージと似ても似つかないヘアスタイルが出来上がるのを見て、あたしはため息をついた。この仕事をはじめてそろそろ一年になるというのに、髪のセットを頼むときには毎度苦労する。頭の中で描いたかたちを伝えるための用語が、いまだによく分からないのだ。「スジ」だの、「カブセ」だの、一体どこの星の言葉だ。日本語で話しやがれ。
もっとも、この国において「正しい日本語」などという概念は、とうに意味を持たないのではあるが。広東語、北京語、英語にロシア語。朝鮮語と、タガログ語と、あたしには聞き分けることさえできない、いくつもの未知の言語たち。そこに、さまざまにイントネーションの異なった日本語が混ざりあう。金曜の夕どき、薄汚れたビルの一室のセットサロンに飛び込んでくる街の喧騒は、実に雑多だ。
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2009年10月02日(金)

ユリイカ! 

■前から読みたいと思っていた本をやっと手に取ることができたので、隙間の時間をぬってちょこちょこと読み進めています。
所有と国家のゆくえ (NHKブックス)所有と国家のゆくえ (NHKブックス)
(2006/08)
稲葉 振一郎立岩 真也

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そういえばずいぶん昔に、経済学者の方による書評を目にしたことがあります。
稲葉振一郎・立岩真也『所有と国家のゆくえ』 - Economics Lovers Live

 意味不明・曖昧模糊としてて通読できませんでした。明晰な説明が可能な事態をわざわざなが~い文章でわからなくしているようにしかとれない。

例えば次のような表現は慎重?丁寧?厳密?それ以外?の何かを意図して書いていると思うんだけど、端的に何いってるのか意味がとれない。

「成長を目指さない

 国民に人気があり十分独立採算でやっていける人々の税金による扶養など、不要なこと(というより、負担の強制について正当性を調達できない行い)は多々あろうが、大きい費目としては経済政策がある。少なくともこの国のような国で強制的に徴収される税を用いた成長政策は不要である。ただ、市場において景気変動が必然であり、そこで経済の安定性を確保する政策を行うことが認められるなら、経済の調整と成長政策とをどのように区分けするのかといった問題は出てくる」(同書57頁、立岩レジュメより)。

 あの~よくわかりませんが、税を徴収して誰かどこかに配分するというのはまさに「再分配」でして、これを否定すると「再分配だけする最小国家」というのがよくその理解が……。
 それとも「強制的」に力点が置かれていてボランティアに国家に資金を国民が拠出するのでしょうか? それって安倍晋三の「ボランティアの義務化」と同じじゃね? 爆

 あるいは「再分配」は税によるものではなく、例えば僕が車を所有しているとして、それがある日、国家(サービス生産をしない国家だそうで理念的にはなんでもありだが実際にはイメージしずらい)がその所有権をある種の基準から他の誰か、どこかのものにする、ということでいいのかしら?

 でもこれも「お金」の所有権の「分配」なら税と同じですが(ーー)。現物ということだけ? もしそうならなんでそんな「区分け」すんの?

経済成長を目指さないというところは経済学的におかしいとコメント欄でツッコミが入っていて、まあ多分その通りなんでしょうとド素人の私は思うわけです。しかし、この方の疑問はそういうことでなく、単純に「国語の読解」的な意味で立岩さんが何を言っているのか分からなかったということなんだろう、と思いました。特に前半部分が。

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タグ : 書評 立岩真也 稲葉振一郎 所有と国家のゆくえ 選択的夫婦別姓 結婚 ジェンダー

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