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2006年04月12日(水)

社会派?いえいえただの暇つぶしです 

■なんか教育基本法改正案での愛国心をめぐる記述がどうこうとかニュースで流れてるわけですが。

(4/13追記 この記事は成城トランスカレッジ!さまの「教育基本法」について知るためのメモ/「新教育基本法案」へのツッコミまとめ。を参考にさせていただきました。
また、これを書いたのちに教育基本法改正案の要綱全文 が発表され、それまでの改正案とは内容が変化していますがそこはフォローしていないのでご了承ください)

正直ね、愛国心うんぬんなんてどうでもよ…くはないけど(深海魚の愛国心というものを信用していないので。雑多な感情を「国っぽいもの」への愛着という特徴に基づいて集めただけの代物だと思っている)、あの法案の問題点はそれだけじゃないと思います。
というわけで、深海魚的ヤバいポイントを挙げてみる。

・男女の特性、とか
(新二条 三 男女は、互いにその特性を生かし、相互に協力し合って家庭、社会、国家を共に担う責務があることを、教育上重視するものとする。)
つまり、「特性」とされるものに反するような生き方をする生徒は教育で是正しましょうってことですか?余計なお世話です。
それからたとえば、今の男女共修の技術・家庭科なんかは学校で習う知識にしては珍しく卒業後も役に立つわけですが、これが昔のように性別によって片方しか履修できなくなるかもしれない。自炊や簡単な機械の扱いぐらいできないと本人たちが困るのにね。
男女は互いに「敬重」という言葉が消えているのも気になります。対等な関係じゃなくてもいいってこと?

・家庭教育が公教育を規定するはずの基本法に盛り込まれてる
(新五条 一 教育の原点は家庭にあり、親は人生最初の教師であることを自覚し、自らが保護する子供を教育する第一義的責任を有する。)
家庭教育を教育の第一歩と考えるならば、各家庭の方針も国家の教育方針に沿わなければいけないのでしょうか。これまた余計なお世話ですね。
この教育方針っていうのは愛国心や前述の男女の件も含まれるわけです。これを各家庭に求めたら、子どもだけでなく子どもをもつ成人の行動、ひいては思想を縛りかねない。

・教育は支配に屈してはいけないとの文言が削除されている
(現10条 教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきものである。)
教育の自由と平等は時として矛盾を起こすので自由に対して慎重にならなきゃいけない面も確かにありますが。
しかし、基本的に公教育、特に義務教育というのは民主政を支える市民の養成のためにあります。つまり、法や政策を理解し、選択し、その結果なされた決定を遵守する能力を育てるということ。憲法に教育の義務があるのも、それがないと民主主義そのものが成り立たなくなってしまうから。
特定の権力や思想団体が介入して自分たちに都合のいい教育を始めてしまうと、その役割が果たせなくなってしまうわけです。こういったことを防ぐために、支配からの独立は大切なのね。
ここでいう権力の介入は別に国家や保守派だけではありません。左派が自分の思想を押しつけるのも当然NGですよっと。

・前文の「日本国憲法の精神に則り」を消そうとしてるってマジですか?
あのね、公務員には憲法擁護義務があるの知ってる?公教育の職員は基本的に公務員なんですから、憲法に則らない公教育なんてありえないんですってば。

以上、細かくツッコむとキリがないのでこんぐらいにしときますが。いったいどうやったらこんなに穴だらけな法案が作れるんだ?
教育改革とか言う前にご自身の教育を見直されてはいかが。

ともかく、深海魚は愛国心の観点だけにとどまらない議論がもっと起こることを望みます。

テーマ : Σ(゚Д゚)そう、そういえば! - ジャンル : 日記

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